理想の暮らし、自分らしい住まいを手に入れられるリノベーション。最近では雑誌やメディアでも取り上げられることが増え、おしゃれなイメージを抱く方も多いでしょう。「リノベーションをしてみたい!」と中古物件の情報サイトを見ても、どの物件なら自分の理想のリノベーションが叶うのか、ご自身ではなかなか判断しづらいものです。物件を購入してから自分の思ったリノベーションができない、と後悔しないために、今回はマンションに限定し、物件を探すポイントを紹介いたします。

リノベーションを行う場合、物件価格とリノベーション費用のバランスも大切になります物件価格には築年数も影響します。一般的には築年数が新しい方が、物件の価格が高くなる傾向があります。築年数の浅いマンションは見た目がキレイなので、情報サイトで見ていても目を引くものがありますが、同じエリア・同じ広さの築年数の古いマンションと比べた時に、物件の価格が高く、総予算のウェイトを占めてしまう可能性があります。また、リノベーションするために室内を解体するにはもったいないと思えてしまうため、思い切ったリノベーションをしたい方にはあまり向かないでしょう。物件価格の面からみると、おススメなのは築年数の古いマンションと言えます。古い物件ほど、リノベーション完成後とのギャップをより楽しめるという一面もあります。
 
資産価値の面からみておススメなのは、築15~20年以上です。一般的にマンションは新築後から資産価値が一気に下がり、築15~20年以降は下落の仕方が緩やかになります。築年数の浅いマンションと比べて、資産価値も下がりにくく、価格も抑えられるため、リノベーションに費用をかけることも可能です。

マンションの構造を確認しましょう

マンションの構造には大きく2種類の構造があります。主に柱と梁でマンションを支える「ラーメン構造」と、主に壁でマンションを支える「壁式構造」の2種類です。
この2つの構造の大きな違いは、リノベーションの自由度の違いです。壁式構造のマンションは、壁を壊すことが難しいため、大幅な間取り変更が難しいです。そのため。間取り変更を前提としたリノベーションを希望する場合は、ラーメン構造のマンションを選ぶと良いでしょう。
壁式構造のマンションであっても、現況の間取りを気に入っており、間取り変更をしないリノベーションを希望するようであれば、壁式構造のマンションを選んでも問題はありません。

マンションにはそれぞれ管理規約が定められています。マンション内でのルールが決められており、リノベーションを行う際のルールも定められています。中にはリノベーションの内容を制限する内容もあります。例えば、床をフローリングにすることを禁止することや、キッチンなどの水廻りを移動することを禁止するルールが定められているマンションもあります。
価格や立地も大切ですが、気に入ったマンションが希望のリノベーションが出来ないとなると、購入を踏み切れないですよね。購入後にその事実を知ったとなると、理想のリノベーションが出来なかったと後悔が残ってしまいます。リノベーションを想定した物件探しの際は、事前に管理規約を確認することをお勧めします。
 
また、管理規約と合わせて管理状態も確認しましょう。特に前述でお勧めした築年数が古めのマンションを検討する際は、共用部の管理状態(ヒビや清掃状況)や修繕工事の実施状況・予定も確認すると良いでしょう。お部屋の中はリノベーションでキレイになっても、外壁や廊下などの共用部分は変えることができないため、マンション全体の状況を把握して購入の判断をすることも必要です。