築古の家にこれからも住もうとする時、
「大規模なリフォームをするなら、建て替えてしまったほうがいいのでは?」
「それともリフォームのほうがかなり安いのだろうか?」
という疑問にぶつかるのではないでしょうか。

一生に二度もない大きな決断ですので、判断は慎重になりますよね。

基本的には、リフォームのほうが解体費用や廃材処分費用がかからない分、建て替えるより安いです。
ただ、リフォームでは劣化部分をひとつひとつ修復していくため、作業効率が悪くなります。そのため家の状態によっては建て替えたほうが手っ取り早く、場合によっては安く済むこともあります。

この記事の前半では、築年数別にリフォームと建て替え、どちらがお得なのかを解説します。

また、リフォームか建て替えかは、どちらが安いかだけで判断できるものではありません。
例えば、「安いからという理由でリフォームをして、何十年後かに結局建て替えが必要になった」という場合や、「間取りの理想があったが、リフォームでは柱が動かせず、できなかった」などという場合があります。地盤からくる耐震性の不安は、地盤改良ができる建て替えが安心です。

「リフォーム」と「建て替え」どっちがお得?2つの軸で考える

リフォームと建て替えの費用を比較する際、“今かかる費用”だけでなく、“今後かかる費用”も一緒に考える必要があります。

ここでは「築年数」と「あと何年住むのか」を軸に、リフォームか建て替え、今お得なのはどちらか、と長い目でみて将来的にお得なのはどちらかを解説します。

築50年:基本は建て替えがお得、あと30年も住まないならリフォームも検討

築50年は基本建て替えがおすすめです。

築50年の住宅は、建築基準法が改正される前の「旧耐震基準」の建物であるため、大規模な耐震工事が必要になり、費用が高額になります。

また柱や基礎など建物の構造体部分まで老朽が進んでいる可能性が高いため、場合によっては建て替えのほうが安い場合もあります。

<築50年のリフォームと建て替え相場>

 リフォームにした場合建て替えにした場合
築50年の費用相場1800~3000万円2500~3500万円
※リフォームはスケルトンリフォームの場合

(補足)

しかし築50年でも、今まで外壁塗装や床下のメンテナンスをこまめにしてきた、などの場合は、建物の状態が良く、リフォーム費用のほうがかなり安い場合もあります。

その場合は「あと何年住むのか」を考えましょう。

木造の寿命を80年とすると、あと30年も住まないのであれば、リフォームがおすすめです。

築40年:建て替えがおすすめ、あと40年も住まないならリフォームも検討

ユニットバスやキッチン、洗面台といった水まわり設備の耐久年数は、どれもそれぞれ20年ほどで

築40年は建て替えがおすすめです。

建築基準法が改正される前の「旧耐震基準」の建物であるため、大規模な耐震工事が必要になり、費用が高額になります。

また柱や基礎など建物の構造体部分まで老朽が進んでいる可能性が高いため、場合によっては建て替えのほうが安い場合もあります。

築30年:リフォームがおすすめ、あと50年以上住むなら建て替えがお得

築30年の住宅は、リフォームがおすすめです。

築30年の建物は、1981年に建築基準法が改正した後の「新耐震基準」(震度6~7の揺れでも倒壊は免れる程度)のものです。今リフォームをし、今後もメンテナンスをしながらであれば、あと50年住むことができます。