悪徳リフォームの被害は年々増加しているのをご存知でしょうか?

住宅リフォーム・紛争処理支援センターに寄せられた電話相談の件数は毎年増加しており、被害が少なくなる兆しはありません。せっかくリフォームしたのに余計に住み心地が悪くなってしまったり、さらにお金と時間をかけてリフォームをし直すなどといったケースは避けたいものです。こちらでは悪徳リフォーム業者の実態を詳しく解説いたします。正しい業者選びのポイントもご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.悪徳リフォームの手口と対処法

悪徳リフォームの手口は以下の3つのパターンに分けられます。

・不安を煽って契約を結ばせようとするパターン
・お得だと思わせて契約を結ばせようとするパターン
・強引に契約を結ばせようとするパターン

3つのパターンそれぞれ事例を紹介しながら、それぞれの手口を詳しく解説いたします。

1-1.不安を煽って契約を結ばせようとする手口

この手口は築年数が長いお宅などが狙われやすいです。ご注意ください。

ケース1:外壁や屋根など、外から見える箇所に欠陥があると不安を煽る

「近くの家をリフォームしていて気が付いたのですが、お宅の外壁に細かいひびが入っています。早く直さないと腐食してしまいますよ。」

「お宅の屋根が割れています。早急にリフォームしないと雨漏りしてきます。」

外から見える欠陥を指摘してくるケースは「近くの家をリフォームしていて」や「たまたま通りかかった時に気になって」などと親切なふりをしてやってきます。写真を撮って見せてくる場合もありますが別の家の写真を使っている可能性もありますのでよく確認しましょう。

悪徳リフォーム業者に言いくるめられないように、外壁であれば10~15年ごと、屋根であれば5年ごとの点検をお勧めします。

騙されないためのポイント

  • 近所のどの家をリフォームしていたのか具体的に確認する
  • 自宅の屋根と業者が見せてきた写真の屋根が本当に同じかよく確認する
  • 外壁なら10~15年、屋根なら5年ごとの点検をする

ケース2:床下や天井などの中に入らないと見えない箇所に欠陥があると不安を煽る

「お宅の床下に白アリがわいています。今すぐ駆除しないと骨組みがだめになってしまいますよ。」

「天井裏に湿気が溜まって木材が腐っています。今の状態ですといつ家が倒れてもおかしくありません。」

外から見えない箇所の欠陥を指摘してくるケースはだいたい「無料点検します」と言って家の中に入ってきます。もしくは、市町村の役人を装って点検しに来ます。このケースは家の中に入らせないことが一番大切です。

急に無料点検の訪問が来ても家に入れないようにしましょう。また、不安にならないように定期的に点検しましょう。

騙されないためのポイント

  • 家に入れない
  • もし家にいれてしまっても業者が見せてくる欠陥の証拠をむやみに信じない
  • 床下、天井裏は5年ごとの点検をする

1-2.お得だと思わせて契約をしようとする悪徳リフォームの手口

リフォームにお得はありません。騙されないようにしましょう。

ケース1:大幅値下げしてくる

「近くにリフォームしにきたついでだから運搬費を値引きしますよ」

リフォ―ムに定価はありません。そのため、大幅な値下げとういものは存在しません。半額にしても利益がでるということは、最初の価格が相場より高い設定だった可能性が高いです。

相場をしっかりと調べてから本当にお得かどうか判断しましょう。

「この家は目立つところにあるのでうちの宣伝も兼ねて7割引きでやります」

「今日ご契約していただくとキャンペーン価格でやらせていただきます」

期間限定のキャンペーン価格などに惑わされてその場で契約してはいけません。悪徳業者はその場で契約を取りたがります。一度時間をおいて、本当に信頼できる業者なのかよく考えましょう。

また、「宣伝を兼ねているから安くする」や「モニターになってアンケートに協力してくれたらモニター料を払う」などの言葉は信用してはいけません。このように近づいてくる業者には、相場よりも何倍も高い金額を払わされるケースが多く、モニター料は数ヶ月で支払われなくなることがほとんどです。

騙されないためのポイント

  • リフォームの相場を知っておく
  • その場で契約しない
  • 宣伝やモニターといってくる業者は疑ってみる